光オン・デマンド化学品合成に世界で初めて成功
2010年、神戸大・津田研究室は、世界で初めて光オン・デマンドホスゲン化反応の開発に成功しました。ホスゲンは、医農薬やポリマーの原料として世界で大量に生産・消費されています。ホスゲンは高い反応性を持ちますが、その代償として、極めて高い毒性を持ちます。当グループでは、約15年の年月を費やして、それを安全かつ低環境負荷で用いるための研究開発に取り組んできました。2024年までに37件の国内および国際特許を取得し、20件の学術論文発表、100を超えるメディア報道を経て、光オンデマンドケミカル(株)を創業いたしました。当該科学と技術の安全な社会利用と我が国の化学産業への貢献を目的に、小規模多品種の有用化学品(ホスゲン化生成物)生産を開始いたしました。当社では、当該化学反応の工業利用に向けた研究開発をさらに継続し、これまでに前例のない、下水・海水・空気を原料とするエコ化学品生産事業を展開いたします。自社生産と共同生産の両輪で社会への貢献を目指します。
バッチ型合成システム
フロー型合成システム